錆と腐敗がもたらすもの
2012 / 01 / 22
涙のように塩分を含む水にさらされると、身体がどんどんと錆びに侵されてくる
一歩足を差し出せばギリリと不快な音を立て
湯のみを持ってお茶を啜れば鉄のような匂いが充満する
他人の悪意でさらに涙を落とし錆の腐敗は進行する
悪循環がこの足を歩けなくした
どうしてだろう
なんでだろう
涙の数は、みんなとそう変わらないのに
どうしてこの身体だけ錆ついて行くのだろう
置いてきぼりは考える
誰もいない場所でただ独り止まることのない涙を落とし
ひたすらに悲しみを込め
溢れるような涙を身体中に落とした
こんなだから、友だちも、好きな人たちも
ぼくには居ないのだ
もはや錆は腐敗を通り越し形を保っては居なかった
溶けるようにぼたりと錆びが落ちれば
その奥から見えてくるのは骨ではなく肌であった
落ちる、どんどん落ちていく錆
自分の手が浮き出てきた時に、錆びて溶けていったものは
鉄の鎧であった事に気がついた
鎧を纏って自分を守ろうとしたのは自分自身だった
守りと拒絶の塊が
壊れた瞬間
ぼくは置いていかれた前を向いた

よければ応援よろしくお願い致します(´v`*)
一歩足を差し出せばギリリと不快な音を立て
湯のみを持ってお茶を啜れば鉄のような匂いが充満する
他人の悪意でさらに涙を落とし錆の腐敗は進行する
悪循環がこの足を歩けなくした
どうしてだろう
なんでだろう
涙の数は、みんなとそう変わらないのに
どうしてこの身体だけ錆ついて行くのだろう
置いてきぼりは考える
誰もいない場所でただ独り止まることのない涙を落とし
ひたすらに悲しみを込め
溢れるような涙を身体中に落とした
こんなだから、友だちも、好きな人たちも
ぼくには居ないのだ
もはや錆は腐敗を通り越し形を保っては居なかった
溶けるようにぼたりと錆びが落ちれば
その奥から見えてくるのは骨ではなく肌であった
落ちる、どんどん落ちていく錆
自分の手が浮き出てきた時に、錆びて溶けていったものは
鉄の鎧であった事に気がついた
鎧を纏って自分を守ろうとしたのは自分自身だった
守りと拒絶の塊が
壊れた瞬間
ぼくは置いていかれた前を向いた


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